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なぜ自彊術は怪しいと言われるのか?宗教との関係性は?

自彊術
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出典:公益社団法人 自彊術普及会

ラジオ体操の前身とも言われる自彊術

心身の不調に効くと知って、自彊術に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

自彊術は、手技療法士である中井房五郎氏によって1916年に創案された日本最初の健康体操と治療術であり、100年以上の歴史を持っています。身体的な治療法の1つであるようですが、その一方で残念ながら怪しいイメージを持たれているのも事実です。

この記事では、心身リハビリテーションのプロである作業療法士の資格を持つ筆者が、自彊術が怪しいと言われている理由や、本当に自彊術が怪しいのかどうかを解説していきます。自彊術に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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自彊術が怪しいと言われる7の理由

自彊術はメジャーではない

まず、自彊術があまりメジャーでないことは怪しいと思われてしまう大きな原因の1つであると思われます。

健康体操と言うと、多くの方が思い浮かべるのはラジオ体操やヨガ、ピラティスなどでしょう。それらに比べると自彊術の知名度は高くありません。よく知られていないものに対しては、なんだか怪しいイメージがありませんか。また、メジャーではないのだから効果もそれほどないのだろうと思われてしまうかもしれませんね。

このように自彊術は知名度が低いため、なんだか怪しいイメージを持たれてしまうのではないでしょうか。

自彊術という名前がなんだか怪しそう

次に自彊術という名前。馴染みのない「彊」の漢字に戸惑ってしまう方もいるのではないでしょうか。名前を見てもどんなことをするのか想像がつきませんよね。また「○○術」という名前も「武術のようでなんだか難しそう、怪しそう」とのイメージを持たれるかもしれません。

この「自彊術」は、約2,600年前の中国の古典『易経』の一節「天行健君子以自彊不息(天の運行はすこやかである。人間は健康を保つためには、毎日自ら勉めて休んではいけない)」からとっているようです。由来を知るとますます仰々しく聞こえてしまうかもしれませんね。簡単に言うと「健康を維持するための努力を怠ってはならず、それは自分から実行しなければならない」ということです。

自彊術は中国由来の名前であるため日本人には馴染みが薄く、名前からもなんだか怪しいと思われてしまうかもしれませんね。

体操の動きが独特

自彊術体操を初めて実施する方は、その動きの独特さに驚くかもしれません。この動きも、怪しいと思われてしまう原因の1つではないでしょうか。YoutubeやDVDでも体操を見ることができますが、自彊術体操では体のあちこちを軽く叩いたり、下腹部や肋骨を抱え込んだりと普段あまり見かけないような動きが多いのです。

実は自彊術は、名前だけでなく体操自体も中国で生まれた技術に由来しています。その技術とは、3,000年前の中国で主流であった「按蹻導引術(あんきょうどういんじゅつ)」。「按蹻」とは現在のあん摩・マッサージ、指圧、カイロプラクティック、整体術などを総合した手技療法。「導引」とは、呼吸法を兼ねた健康体操のことです。

自彊術を考案したのは、中井房五郎という手技療法士です。彼は、医療制度がまだ不充分であった時代に、按蹻導引術を使った数100種類もの手技療法で難病を治したと言われる伝説的な存在の人。

しかしその手技は効果的である反面、非常に複雑であり、専門家でないと使いこなすことができません。そこで誰もが取り入れられるように、その手技療法に代わるものとして作り出したのが、31種類の体の動かし方から成る自彊術体操なのです。

中国由来の手技を、専門家でなくても実施できるように体操に取り入れたことで、独特で一見怪しく見える動きになっているようです。

万病克服というのが嘘くさい

自彊術は単なる健康体操ではなく、「万病克服の治療体術」であると伝えられています。これについても少し大袈裟なのではないかと怪しく思われるかもしれません。

しかし、自彊術体操は31種類の動きそれぞれに意味があり、医学的な効用が認められています。ここでは紹介しきれないほど、多くの症状について効果があると言われていますので、何か身体の不調を感じている方は、ぜひ調べてみてください。

さらに体操の順番を守って31種類を通して行うことで、心身のストレスが解消や、自律神経失調症や成人病などの改善に効果があることが証明されています。病気の改善だけでなく今後の病気の発症を予防できるのも自彊術の魅力。

実際に自彊術の医学的な効果を示している論文も多く発表されています。自彊術が医学界でも注目を浴びていることが分かりますね。

このように、手軽にも関わらず多くの病に効果をもたらすことができるのは自彊術のメリットでしょう。万病克服の治療体術というのも決して誇張表現ではなさそうですね。

自彊術には即効性がない

自彊術は体操であり、日々の積み重ねが大切になってきます。そのため、すぐに効果を感じることができないかもしれません。そのことから「自彊術には効果がない!」と怪しいイメージをもってしまう方もいるのではないでしょうか。

自彊術は中国の技術をルーツとしており、東洋医学に分類できるでしょう。東洋医学は部分的ではなく、根本的な不調を治療をするため、一般的に効果が出るまでの期間が長いのが特徴。そのため、自彊術も継続しないと効果が実感できないという訳なのです。

しかし、先ほども述べたように継続さえすれば確実に効果が得られます。「すぐに効果がないから怪しい!」と諦めてしまうのは、少しもったいないようにも思われますね。

自彊術は宗教団体という噂がある?

自彊術と検索すると、関連キーワードに「宗教」と出てきてしまうため、不安に思われる方もいるのではないでしょうか。宗教が絡んでいるとなるとどうしても怪しいイメージが付き纏ってしまうものですよね。

しかし調べてみると、自彊術は宗教とは無関係でした。それどころか、2011年4月に内閣府より認定を受けて「公益社団法人 自彊術普及会」となっています。

公益財団法人とは自分の法人の利益の追求だけでなく、社会にさまざまな好影響を与えることを目的に活動する団体です。国からも社会に良い影響を与える団体として認められているのですね。

自彊術が宗教団体と思われてしまう原因はいくつか考えられますが、先ほどお伝えした名前の怪しさや動きの独特さは、特に大きな原因ではないでしょうか。しかし、実際には自彊術が宗教団体との事実はありませんでしたので、これに関しては気にする必要はないでしょう。

テレビで紹介された

テレビで紹介されたことも怪しいイメージが広まってしまった原因の1つであると思われます。

実は、NHKや、関ジャニ∞の「∞と一緒にしたいねん」でも紹介されている自彊術。メディアでの紹介には影響力がありますよね。紹介されて知名度が上がると、もちろん良い影響もありますが、反対に悪い評判が独り歩きしてしまうこともないとは言い切れません。特に宗教、怪しいといった良くないイメージは広まりやすいものです。

メディアで取り上げられて話題になったことで、怪しいイメージが一緒に広まってしてしまった可能性も考えられますね。

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自彊術は怪しい?まとめ

この記事では、自彊術が怪しいと思われている理由を7つお伝えしました。

自彊術はまだあまり世間に浸透していないことや、動きが特徴的であることなどから、怪しいイメージを持たれたり、宗教団体ではないかとの噂があったりするようです。名前や技術が中国由来であり、日本人に馴染みがないことも原因の1つであると考えられます。

しかし調べた結果、自彊術は怪しいものではありませんでした。

宗教団体という噂についても根拠はなく、実際は国に認められた正式な公益財団法人です。また、自彊術を実施したことにより心身に良い影響があったとの論文も発表されており、医学的にも効果があることが明らかになっています。自彊術が怪しいというのは、ただイメージが先行しているだけのようにも思われます。

万病に効くと言われている自彊術。公民館や地域の交流センターなどで気軽に体験もできるようです。身体に不調を抱えている方は、ぜひ一度体験してみるのもよいかもしれませんね。