自彊術|時間/1日何回/毎日/寝る前/痩せる/食事/自律神経

100年以上も続けられている健康体操「自彊術」。

試してみたいと思っても、その効果ややり方に不安を感じているかもしれません。

そこで、今回は自彊術をはじめる前に知っておくべき基本の10個のことを紹介します。

正しいやり方で効果を最大にするために、確認しておきましょう。

①自彊術にかかる時間は?

自彊術には全部で31の動作があります。正しい呼吸法を行いながら、この31動作を順番に行うことが大切なポイントとなります。

自彊術は、あんまやマッサージのプロであり、天才治療家と呼ばれた中井房五郎氏が開発した健康体操です。

その設計は素晴らしく、一つの動作が次の動作の準備体操となっているのです。ですから、一つ一つの動作を個別に行っていては、本来の効果は得られません。

31の動作を順番通りに続けて行うためにかかる時間は、15分ぐらいです。

最初のうちは、もう少し時間がかかるかもしれません。でも、熟練すれば、15分ですべての体操を終えることができるのです。

②自彊術はいつやるべき?やるのに適した時間帯はある?

自彊術は、この時間にやらなければならないという決まりはありません。でも、効果を最大にするには、朝晩の2回が推奨されています。

朝に行うことで身体の目覚めを促進させることができます。夜に行うと、その日の疲れや筋肉のこわばりをほぐすことができるので、快眠しやすくなるでしょう。

ただし、食事と入浴の前後は避けるようにします。自彊術を行うと全身の血行がよくなります。体の隅々まで血液がいきわたることになるのですね。

ところが食事をすると、食後は消化のために血液が胃腸周りに集まります。そのため、食事の直後や直前に自彊術を行うと、胃腸への血液集中を妨げるため、消化機能に影響を及ぼす恐れがあるのです。

入浴も体に負担をかけるため、入浴前後に血液の流れを活発化させる自彊術を行うことはあまりおすすめできません。無理をすると心臓に負担をかけてしまう恐れもあります。

目安は、食事と入浴前後は30分あけてから自彊術を行うという感じです。特に食事の後は1時間あいだをおいてから自彊術に取り組むとよいでしょう。

③自彊術は1日何回やる?何回やっても良いのか?何回やっても効果は変わらない?

自彊術を行うと、その効果は約12時間継続するといわれています。朝晩1日2回が推奨されているのは、このような理由からなのですね。

自彊術の効果を最大にするためには、1日2回が理想的です。それ以上行ったからといってより大きな効果が得られる可能性は小さく、むしろ体に負担をかけすぎてしまう方が心配です。

また、31のそれぞれの動作には上限回数が決められています。これは安全性から決められているので、やりすぎても逆効果になりかねません。

逆に朝晩の2回が難しい人は、1日1回でもかまいません。何回行わなくてはならないという決まりはありませんので、みなさんのライフスタイルに合わせて行うことができます。

④自彊術は毎日やるものなのか?毎日やっても良いのか?

自彊術は毎日行うことが推奨されています。しかし、忙しい日々を送っている方の中には、毎日15分の時間が取れないという方もいるでしょう。そのような場合は、週に数回でもかまいません。

全国で開催されている自彊術の教室は、週1回のレッスンを行っているところが多いです。このような教室を利用すれば、最低週に1回は自彊術を行う習慣づけができるので、おすすめです。

⑤自彊術は寝る前にやってもOK?

自彊術はこわばった筋肉をほぐし、リラックスさせる効果があります。そのため、夜に行うことの意味は大きいです。

また、自彊術を行うと、全身の血行が良くなりますので、身体がポカポカします。その状態で就寝すれば、体温の低下と同時に入眠することができ、質の良い睡眠が得られるでしょう。

ただし、自彊術をしっかりと行うことは体に負担をかけることにもなります。そのため、人によっては就寝前に自彊術31動作をすべて行うのは、厳しいという方もいるようです。その場合は31の動作を10番までというふうに、自分で調整して行うものよい方法です。

⑥自彊術にダイエット効果はある?痩せる?

自彊術にはダイエット効果も期待できます。

全身の血流を促し、普段あまり使わない筋肉を動かすため、基礎代謝が上がります。基礎代謝が上がると何もしていない状態でも身体の脂肪燃焼が促進されますので、痩せやすくなるのです。

同時に、自彊術を継続して行うと、自律神経を整えストレスを感じにくくなるといわれています。そのため、食欲を必要以上に感じることがなくなり、食事制限をしなくても食事の量が減っていくのです。

実際の体験者で、以前に比べて少ない量で満足感が得られるようになったという声はよく聞かれます。

⑦自彊術に筋トレ効果はある?

自彊術は全身を動かす体操ですので、穏やかに筋肉を鍛えることができます。

肩こりや腰痛が改善したという人は多いですが、これは周辺の筋肉が鍛えられたことによる副効果だと考えられます。

31の動作の中には、スクワットに似た体操もあります。スクワットは太ももにある大きな筋肉を鍛えることができますね。

自彊術をはじめたばかりの人の中には、行ったあとに筋肉痛のような痛みを訴える人もいます。これも、自彊術を行うことで筋肉が鍛えられている証拠といってよいでしょう。

⑧自彊術はインナーマッスルに効果ある?

自彊術は全体を通して呼吸法とあわせて行います。ここが、自彊術のすばらしい点でもあるのです。

呼吸にあわせて体操を行うので、インナーマッスルにも働きかけます。インナーマッスルは正しい姿勢を保つために不可欠な筋肉です。

これを鍛えると正しい姿勢を維持しやすくなります。そのため身体のゆがみが軽減され、肩こりや腰痛が緩和するというわけです。

⑨自彊術で食事に気を付けることは?食事制限はある?

自彊術を行うにあたって、食事制限などは必要ありません。食事は普段通りに摂ることができます。

ただし、食事の時間には注意が必要です。

自彊術を行う前後30分以内の食事はおすすめできません。特に食後は、消化不良を避けるため、できれば1時間おいてから自彊術を実践するようにしましょう。

⑩自彊術に自律神経を整える効果はある?

自彊術は自律神経にもうれしい効果を発揮してくれます。

独自の呼吸法と発声を行いながら実践するため、心身共にリラックス効果が得られます。これにより、自律神経のバランスがよくなるのです。

実際に自彊術を始めてから、70%の人に自律神経失調症の改善が見られたと報告されています。

自彊術まとめ

日本で100年以上も実践され続けている、自彊術について解説しました。

毎日15分でさまざまな効果が得られる、すばらしい体操法だということがわかっていただけたことでしょう。

自彊術と聞くと、武術のようで難しそうと感じてしまうかもしれません。しかしその名前とは裏腹に、とても簡単で気軽にはじめることができる体操なのです。

通常の筋トレやスポーツと異なり、体への負担が軽いため、年配の方や筋力に自信がない方でも挑戦できます。

自宅でできて道具も何もいりません。毎日の健康習慣として、ぜひはじめてみてください!